親が認知症かもしれない。今後のことはどうやって決めていけばいいんだろう?
親が認知症になると親の口座が凍結され、資産の売却も出来なくなります。
また、認知症だけでなく本人の判断能力が衰えた場合。
この先どうすればいいんだろう…不安で仕方ないですよね。
そんな時に活用できるのが『成年後見制度』です。
親の介護費用を第三者が管理できるシステムとなります。
ただ、認知症になった親の財産を使用するためには『成年後見制度』のみです。
ここでは成年後見人とは?から、申請方法、メリット・デメリット、おまけに我が家の場合も合わせてお伝えしますね。
そもそも『認知症』って?どうやって判断するの?という方はこちら↓の記事からお読みください。
成年後見人になれるのは?
家族または弁護士、司法書士、社会福祉士などの専門家です。
家族の場合は未成年者・破産者・過去成年後見から解任され人・過去に被後見人に対して訴訟を提起した者およびその配偶者ならびにその直系血族・行方不明者 はなれません。
2021年までのデータでは8割が専門家となっているそうですが、
そもそも申請の段階で専門家にお願いするケースが大半のようです。
成年後見のパターンは2つある
①任意後見➔親が認知症になる前に、本人が後見人を選ぶ制度
②法廷後見➔親が認知症になった後に、家庭裁判所が後見人を選ぶ制度
そして②に関しては判断能力の程度によって後見・補佐・補助の3段階に分かれます。
成年後見でできること
本人の預貯金管理
介護に関する契約
不動産など資産の処分
相続の手続き
保険の受取
ただ、逆に言うとそれ以外は出来ません…。
ちょっとした支払いも必要最低限の生活費以外は、随時裁判所の確認が必要となります。
成年後見人制度のメリット・デメリット
メリット
・親の財産で管理として手続き、支払い、解約が出来る。
・財産管理に対して公的チェックが入るので安心。
デメリット
・申請への手続きが非常に面倒で難しいこと。
・後見人となった場合『後見等事務報告書』を作成するのが大変(年1回)
・一度後見人になると辞める事が難しい。
・家族以外が後見人となった場合月々報酬を支払わなければいけない。(月2~6万ほど)
※申請に関しては司法書士などのプロに代行をお願いすることも出来ますが、
だいたい代行料は10万円くらいだとか…。
成年後見に申請する書類
・後見・保佐・補助開始等申立書
・申立事情説明書
・親族関係図
・本人の財産目録及びその資料
・相続財産目録及びその資料
・本人の収支予定表及びその資料
・後見人等候補者事情説明書
・診断書
・診断書付票
・本人情報シート
・本人の戸籍個人事項証明書(戸籍抄本)
・本人の住民票又は戸籍の附票
・後見人等候補者の住民票又は戸籍の附票
・本人が登記されていないことの証明書
・愛の手帳コピー(交付を受けている方のみ)
成年後見のポイント
一番重要視されるのは医師の診断書
成年後見制度を利用したい!という状況の方は、
精神科等の診断を受けるときのポイントもありますので合わせてお読みください。
成年後見するにあたって『成年後見センター』というのが各市町村にあります。
こういう場合は?うちは申請出来るの?等
もっと詳しく知りたい方は直接お問い合わせすることをおすすめします。
うちの場合
うちの場合は関わってきた色々な専門家の方々に
『変わった人ではあるが、認知症ではない』といわれ続け
半ば諦めていた、成年後見でした。
しかし、次女(私の義姉)が亡くなったときのこと。
次女は障害があり成年後見人がいました。
その遺産相続で父が遺産は受け取るが、受け取りのサインはしたくない。
と、訳の分からない主張を繰り返し…全く話が進まず。
その時の様子をみた義姉の成年後見人が『お父さんに成年後見人をたててください』と。
この状況なら成年後見出来る可能性が高いとのことで、
その状況と合わせて精神科の病院を受診したところ認知症の診断が。
そして今、必死に後見人書類の準備中です。